極小サイズの注意事項
極小サイズのデメリットとは
最近では、極小サイズの子犬の人気が高まっています。
極小サイズが好まれる理由として、
"小さくてかわいい"
"狭い室内でも飼える"
"小さければバッグに入れて一緒にお出かけできる"
などがあげられます。
中には、「小ぶりな子犬=ファッション」として、とらえている方もいます。
じつは、小ぶりや極小サイズの犬は生体そのものが極小のみならず、心臓や消化器系統といった内臓も極小なのが一般的です。
そのため、食べるフードの量も少なく、栄養吸収量も少ないのです。
栄養が少量ということは、低栄養や低血糖状態も起こりやすいということです。
ほんの少しの食欲低下でも低血糖発作を起こしたり、下痢などの症状で脱水症状を起こしやすくなります。
これらの症状は、生体そのものが小さいこともあり、時と場合によっては命取りになる危険性もあるということなのです。
そもそも、極小サイズの犬は、ブリーディング段階で意図的に作り上げたり、成長の過程でなんらかの原因により小ぶりになるケースがあります。
・暑い国で生まれた子犬は小さくなる
・耳は熱を放出させるために大きくなる
(これを「ベルクマンの法則」※1、「アレンの法則」※2 と言います。)
このような法則を利用して、夏場は冷房を使わず、室温を高くすることによって、
小ぶりや極小サイズに作り出しているケースがあるのです。
小ぶりや極小サイズの子犬は、飼い主さんの管理がキチンとできれば、とても可愛い家族となります。
しかし、その反面、小さければ小さいほど健康面に関してはそれなりのリスクもあるのです。
健康に育てていくために、普通サイズの子以上に手をかける必要があります。
「小さいから飼いやすい」のではなく、むしろ・・・
「小さいから飼いづらい」のです!
極小サイズの子犬を希望の際は、これらをよく理解しておく必要があります。
一般的な子犬であっても、飼い主の管理方法によっては傷病となることはあり得ることです。
当然ながら、小ぶりや極小サイズの子犬たちは子犬の頃の健康管理面では、さらなる注意とリスクが伴います。
小ぶりや極小サイズの子犬の場合、成犬になるまでは、より一層の注意を払って育てなければなりません。
※1 べルクマンの法則:「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では、大型の種ほど寒冷な地域に生息する」という法則。(独)カール・べルクマン。
これは、体温維持に関わるもので、対内の熱生産量は体重に比例し、放熱量も体表面積に比例する。つまり、体長に対して放熱量は体長の2乗に、熱生産量は体長の3倍に比例する、というものである。これは、体長が大きくなるにつれて体重当たりの体表面積は小さくなることを意味している。寒い所に住む動物は、体を大きくすることで体温を保ちやすくしている。
※2 アレンの法則:「恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近縁のものでは、寒冷な地域に生息するものほど、耳、吻、首、足、尾などの突出部が短くなる」という法則。生物学者(米)J・A・アレン。
これも、体温維持に関するもので、このような体の突出部は、体表面積を大きくして、放熱量を増やす効果がある。温暖な地域では、放熱量を増やすためそのような部分は拡大している。