社会化期について
大切な子犬の社会化期
犬の性格形成には犬の幼い頃の生活環境が大きく影響します。
人間も子どもの時期の経験や環境が大きく影響するのと同じですね。
犬では生後3~12週齢の時期が、特に「社会化期」として最も大切と考えられています。
群れで暮らす動物である犬は、むだな争いごとを避けるために、犬同士がお互いの意志や感情を表現し、理解させるためのコミュニケーション能力を発達させてきました。
しかし、この能力は生まれながらに身につけているものではなく、生後3~12週齢ごろまでの「社会化期」に子犬が母親や兄弟と一緒に過ごすことで学んでいきます。
また、この時期に人間だけでなく、その他の様々な種類の刺激(音、におい、場所など)に慣らしておくと、将来もこれらのものを受け入れやすくなり、怖がったり、攻撃的になったりすることが少なくなります。
すなわち、この時期は、多くの刺激や経験から、犬同士だけでなく、人や周囲の環境など、さまざまなものに対する適応能力を身につける大切な時期なのです。
逆にこの「社会化期」に十分な経験をしていないと、見知らぬ人やものに警戒心を持ち、極端に臆病になったり、攻撃的になったり、また、触られることを嫌がったりするなど、成長してからさまざまな問題行動を起こすようになることもあります。
「社会化期」の過ごし方が後々の生活に大きな影響を与え、その犬の一生を左右すると言っても過言ではありません。
ペットショップの店頭で販売されている犬の中には、見た目に一番可愛らしいとされる、40日齢前後で市場で競り落とされて、ペットショップにやってくる子犬が本当に沢山います。
ワクチンを打つ前の幼齢期にペットショップに買い取られ、病気を持っていないかどうか、潜伏期間の約10日ほどを店舗のバックヤードで過ごす子犬もいます。
そして、ショーケースに入れられ、長時間蛍光灯の光を浴び、本来キレイ好きな動物なのにトイレの掃除もすぐにしてもらえない。
さらには、多くの人の目にさらされ、不特定多数の人に触られたりします。
これらの環境が、生後間もない子犬にどれだけのストレスを与えるでしょうか?
この大切な時期の大半をこのように過ごす子犬の「質」はどうなのでしょうか?
子犬が悪いのではありません。
ペットショップの流通経路や販売方法によって、子犬の「質」を低くしてしまっているのです。
まだ親の愛情を目一杯受けて育つ時期であるにも関わらず、一番の売り時だという、人間サイドの事情によって、こんなに早期に売買されているのです。
子犬を迎えるギリギリのときまで、ブリーダーさんのところにいれば、親・兄弟から主従関係を学び、ブリーダーさんからトイレや人間との接し方を学びます。
だから、しつけのしやすい良い子犬になります。
人間社会で上手に暮らすことを理解した、良い子犬になります。
このように、子犬とって大切な「社会化期」をどのように過ごしたかが重要になってきます。